私が住んでいるところは高度成長期の30年くらい前に住宅都市整備公団が作り始めたかなり広い住宅地ですので、車の入らない散歩道があり、そこは犬の格好の散歩道でもあるので、毎日同じ時間に犬の散歩に行くと同じころに散歩をしている犬や飼い主さんとさんと仲良くなれます。
ずっと名前も知らないままでその時だけお話しする方も多く、飼い主よりも犬の方を先に覚えることが多いので、犬を連れていないときに出会ってもわからない方も多くなります。
スポンサーリンク
恋人の犬を待つチワワ
わが家のように茶色と黒のパピヨン2匹を連れて散歩をしているとかなり目立つようで、いろいろな方から声をかけていただけます。
そのようにして知り合った黒の貫禄のある雄のチワワがいました。
そこそこ我が家の犬たちとも仲良くするのですが、あまり興味はあるとは思えません。
そのチワワが、何度か同じ場所でいつもいるのに出会うようになりました。
わが家の犬たちが近づいても、私が声をかけても知らんぷりなので買主さんに聞いて見ますと、そこで毎日恋人を待っていると言う事でした。
その恋人のわんちゃんは真っ白でチワワよりもに少し大きな犬です。
その恋人との出会いは目撃したことがありませんが、同じ時間に散歩をしているので時々出会うので私も知っている犬でした。
来ないかもしれない恋人を待ち続けるチワワには寒さも時間の経過もわからないようで、やさしい買主が帰ろうと言っても動こうとはしません。
ある日、そのチワワがカートに乗っていましたので、聞いて見ますと心臓が悪いとのことでした。
買主さんはとても心配をしている様子でカートに載せたいと思うようですが、その後も空ののカートで恋人を待つチワワを連れた買主さんとは何度も出会いました。
彼女は年齢的に少しおねいさんのようでしたが、女の子がチワワをどのように思っていたかは知らないままに過ぎてしまいました。
そして私が体調を崩し、夫が散歩に行くようになりましたが、犬を見ただけで他の方はわかるので同じように友達になったようです。
そんなある日、チワワの買主さんから、生まれつき心臓が弱かったとかそのチワワが亡くなったという話を聞いてきました。
その後、私が真っ白な彼女も病気のために亡くなったと犬の散歩友達から聞きました。
私にほのぼのとした思い出を残してくれたあの犬たちが、天国で出会ってリードなしで走っている様子が目の前に浮かんできます。